東京モーターショー2013で初登場、「軽自動車のSUV」といういままでにあまり人気が出なかったジャンルにもかかわらず大ブレイクした、日本カー・オブ・ザ・イヤー5位も獲得したスズキの軽SUVといえば『ハスラー』である。
発売後は納車まで半年待ちという人もいたハスラーだが、最近は生産体制も整い、街でもその姿をよく見かけるようになってきた。だが、そんなハスラーは本当に良い車なのだろうか?
・試乗してみることに
人気だからといって購入後の満足度が必ずしも高いとは限らないし、実際のトコロはどうなのかぜひ知りたい! ということでスズキにハスラーを1日貸してもらい、どれだけハスラーが良いクルマなのか、試乗してみることにした。
今回試乗するのはだいたい週末はドライブに出かけているなかの記者(私)と、10万円の軽自動車を改造することに最近ハマっているGO羽鳥記者、好きなクルマはBMWのminiというテンプレ系クルマ好き女子のめる記者の3名。
3人ともクルマにはこだわりがあるため、今回は各カテゴリに分けてクロスレビュー形式で評価したいと思う。気になる評価は以下のとおりだ。それぞれの好きなクルマを見つつ、レビューをぜひ参考にしてみてくれ!
【なかの記者の評価(好きなクルマ:三菱自動車 アウトランダーPHEV)】
・走り 10点
軽自動車とは思えない軽快な走り。高速域に入ってもハイトワゴンのようにガタつかず、安定感があって非常に良い。軽としては最高クラスの走行性だと思う。また、レーダーブレーキシステムが付いているのも安心だ。
・内装、車内の快適性 8点
多少チープ感はあるが、助手席を倒してテーブルにできたりフルフラットで寝ることができるなど、ユーザーのことを考えた作りになっている。幅広いアクセサリがそろっているのも好印象。
・カッコよさ 8点
オモチャのようでかわいい。タフな見た目を求める人には向いていないかもしれないが、初めて車を買う女性や、家族で共用するセカンドカーにはバッチリな見た目である。
・コスパ 7点
ターボ付きの4WDでリッター25kmという燃費は驚異的。さらに軽自動車だけあって維持費は格安ということもあり、コスパについてもなかなかだと思う……が乗り出しで180万を超えることもあり、初期費用がやや高めか。
・総合 9点
数ある軽自動車のなかでも、車離れが進む若者も欲しがる魅力的な『軽SUV』を作ったスズキに敬意を表したい。最高クラスを10万円ぐらい安くしてくれれば満点の10点があげられる。
【GO羽鳥記者の評価(好きなクルマ:三菱自動車 ミニカ グッピー)】
・走り 9点
すごい力強いパワーを感じる。特に高速走行中はアクセルを踏めばしっかりとエンジンがそれについてくる。よく軽自動車にありがちな「ベタ踏みしてもスピードが出ない」なんてことにはならかなった。パワーあるね。
・内装、車内の快適性 8点
すんごい広いね。解放感あるね。大人4人で乗ったとしても、ギューギューになることはないだろう。内装だって俺はゴージャスに感じたよ。テーブルが出てきたり、かゆいところに手が届く。便利だと思うよ。ウン。
・カッコよさ 8点
アウトドアいけます感がいい。オフロードいけますよ的な車高の高さも気に入った。面構えもカッコいいというか、愛嬌があるよね。俺が好きなのは後ろからのアングル。まるでカモシカの後ろ姿みたいに見えたんだ。脚が長いカモシカのように。
・コスパ 6点
いろんなグレードがあるけれど、一番安いやつだと税抜きで99万9000円。俺ならこの一番安いやつを買って、おもちゃのように乗り倒して使うだろうなぁ。120万以上は出せない。
・総合 8点
遊べる軽+便利な軽+パワーのある軽÷3=このクルマって感じだね。つまりはいいとこどり。ネックなのはやっぱり価格かなぁ。一番グレードの高いタイプで100万チョイだったら天下統一も夢じゃないね。
【める記者の評価(好きなクルマ:BMW mini)】
・走り 10点
アクセルを軽くふんだだけでグーンと軽快に走り出す。高速道路での加速もなんのその。傾斜が急な山道では少し苦しそうだったが許容範囲。エネチャージ採用なのでコストも最小限に抑えられ、小回りもきいて運転しやすく気に入った。
・内装、車内の快適性 8点
天井が高く開放感がある。後部座席は前の座席を後ろに限界まで引いても圧迫感ゼロ。シートを倒せばテーブルやフルフラットになるのでアウトドアも充実しそう。全体もう少し高級感があるとグッドだが追加のアクセサリーでフォローだ。
・カッコよさ 7点
外観は意外にも堂々とした感じがあり、一見軽自動車に見えにくい。それでいながらコロンとした可愛らしさも備えていて、アウトドアのみならず洗練された都会の街並みにも自然に溶け込む。
・コスパ(車体価格・燃費など総合)8点
走行に負荷がかからず省エネもバッチリ、内装も便利な装備づくめ。その上、操作がしやすいとくれば満足感はハンパない。価格的にも100万円台中盤と妥当にみえる。
・総合 9点
私の母もスズキに乗っているが、本当に同じメーカーの車かと思うほどに、馬力良し、ルックス良しであった。負荷を感じさせることなく最後まで軽快な走りっぷりをみせてくれたことが印象深い。また機会があれば乗りたい。
試乗車:スズキ ハスラー Xターボ
Report:なかの
Photo:Rocketnews24.
オリジナル記事: 【クロスレビュー】日本カー・オブ・ザ・イヤー5位!超人気軽SUV『スズキ ハスラー』は本当に良い車なのか?実際に乗ってみた
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